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放射能健診100万人署名運動

国と東京電力が、希望する全ての人に放射能健診を行うよう求める運動です。署名を全国で100万筆集めて、国に提出します。
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4月9日に河野康弘さんのお話し会&ピアノ会を開催。40人が参加しました。

 河野さんのピアノは力強く、時にはやさしく「イエスタディ」「チューリップ咲いた」「古時計」など懐かしいメロディーもかなでてくれた。実行委員会からは、2015年11月の福島訪問の時に取材した、「避難する人はもう避難した」という現実、線量の高いところに帰還させられようとする福島の現実を報告。 河野さんははっきりと「東京から避難してきたといいます」「訴えることで相手に真実を伝えることができる、これが大事」と語られました。参加者は「福島事故の現実をもっと訴えていこう。」と勇気づけられた。

 以下は、河野さんのお話の要旨。

<放射能はタブー>

 私の息子にも鼻血が出るし、嫁の肌に紫斑が出るようになり、「東京から逃げなくては」と思った。東京から引っ越ししようとしたら「どこにいくのか」とか、「誰も避難するなんていわないのに」と言われたり、86歳の母が「息子が頭がおかしくなっている。」と心配した。知り合いの子どもが鼻血を出しても、誰もマスクをしておらず、放射能のことを言える雰囲気ではなかった。演奏練習の拠点にしている国立を離れ避難場所を見つけるのに苦労した。2012年2月になってやっと京都の嵐山に家族と避難した。

<東京も高線量>

 東京から避難していると聞いて驚かれることがある。一方、「避難していることを話してもらってよかった」ともいわれる。話を聞いて、「東京がひどいなら、関西か海外の大学にいこうかな」といってくれた学生もいる。誰かがいわなければならないと思い、名刺にも「東京から避難」と書いている。NHKの放送で、東京湾のセシウムの値が大きくなってきていることを報道していた。葛飾臨海海族館のマグロが全滅した。わたしは放射能の影響しか考えられないと考えている。東京も高線量汚染地域だ。

<公演活動キャンセルも>

 名古屋のある高校で公演を頼まれたが、「東京から避難している。」「東京の放射能の実態を伝えたい。」と言うとキャンセルされた。「子どもたちが東京に旅行へいくのに、マイナスイメージはよくないから」と言う理由だった。なぜ子どもたちに真実を伝えないのかと思う。現実を見ないといけない。まだ非常事態宣言は出たままで、放射能は広がっている。なのに、オリンピックをするなんておかしいし狂っていると思う。

<子どもを守ろう>

 チェルノブイリは10~20年とだんだん子どもの病気がひどくなっていった。大人になって子どもを生んで次の世代が病になっている。日本で今後、どれだけ被害がでてくるのか想像をもつかない。本来は個人じゃなくて国が子どもを守っていくべきだ。戦争法にしてもおかしなことがまかり通る。今の世の中はくるっている。

 あきらめずに真実を伝えることから、「放射能被ばくを許さない、原発廃炉へ」の社会をつくっていきましょう。


河野さんのお話し
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 千葉県松戸市で放射能健診署名の駅前宣伝を行いました。5人で3月27日の午前中の2時間に50人の署名が集まりました。

 松戸市や近隣の柏市、我孫子市をはじめ関東地方には、放射能汚染が著しいホットスポットが多数存在します。国はその市町村を「汚染状況重点調査地域」に指定しましたが、国も東京電力も住民の放射能健康診断を全く行いません。しかし住民の健康対策の要求は強く、独自の甲状腺検診を実施したり助成する市町村は10以上になります。

 放射能汚染地で健康診断の声を拾い上げようと行った街頭署名ですが、福島駅前と同じく多くの署名が集まりました。

 この日、隣では松戸市の市会議員らが放射能汚染や健康の被害・不安を聴き取るアンケートを呼びかけました。私たちはそれにも協力して呼びかけ、併せて50人分のアンケートが集まりました。駅前に用意されたテーブルには絶えず1、2人が立ち止まり、熱心にアンケートに記入していました。1人10分ぐらいかかるアンケートでしたが50人分も集まり、市民の関心の強さを感じました。

 放射能健診署名運動の呼びかけ人・香取直孝さんもこの日の行動に関心を持って、来てくれました。

 私たちも福島で健康調査アンケートを計画しています。その一つの方法は駅前で100万人署名と一緒に呼びかけて書いてもらうことです。この日の松戸市での経験は、福島でも健康アンケートがきっとうまくいく、と自信になるとても良い経験でした。



千葉県北部でみた汚染の状況(3月26-27日)

 健康調査アンケートに先立ち、隣の我孫子・柏市を訪れました。手賀沼から大堀川に沿って上流へ歩くと、放射能汚染に注意を促す看板があるにもかかわらず、家族連れが憩い、釣人もいました。

  簡易線量計は時折0.4μ以上の高い値を示しました。源流部は柏市の領域で文教地区となっており、高校や大学の敷地には除染土が置かれていました。周囲は住宅地です。首都圏の人口密集地での放射能汚染。ここでの健康被害は、多い人口に紛れてうやむやにされてしまう危険があると感じました。運動の力は大切です。


東京大学柏キャンパスの除染土

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